日々様々な仕事をしている私ですが、どれだけ経ってもドキドキハラハラしながらする仕事があります。そのひとつがシャンデリアのお手入れです。
シャンデリアというのは高級品であり、重量物でもあり、それが高いところにあります。
危険的な意味でも、弁償的な意味でもドキドキします。
今回はシャンデリアのお手入れのことをご紹介しますが、意外と日常のお手入れにも応用が利くのでぜひご覧ください。
お手入れの概要
さて、シャンデリアのお手入れと言ってもほとんどはその掃除ですが、もう少し細かくするとこのような感じです。
- 電球の交換
- 細かい金具やパーツの修理
- シャンディアのパーツごとの拭き上げ
基本的には家の照明器具のメンテナンスの延長のような感じです。掃除をするパーツが死ぬほど多いというくらいの違いです。
私はシャンデリアのプロではないので、大掛かりな補修等はできませんが日々手入れをすることで、痛みを確認しています。どうにもならないものはプロヘ依頼します。
電球交換
これについては単純ですね。
切れている電球や切れそうな電球がないか確認して、交換するだけです。
ただし、シャンデリアはかなり高いところにあります。電球を取り落とすと間違いなく割れるので、作業自体は慎重に行います。
ちなみに私は何回も落として割りました。しかも電球のガラスは薄くて細かく見えにくいため、取り除くのが非常に手間がかかります。でも見つけないと主人やその家族がケガをするので手を抜けません。
またシャンデリアのあるスペースというのは近くにカーペットがあることも多いため、その中に破片が入り込むと、さらに困難を極めます。
朝にこの失敗をして、夕方までひたすらカーペットの掃除をしていたこともあります。
細かい金具、パーツの修理
シャンデリアというのは多くのパーツに分かれています。
その中でもこのような装飾があるのを見たことがないでしょうか。

これらはクリスタルを小さな金具で繋げています。この金具は意外と錆びてもろくなることがあります。特になにもしていなくてもプチっと切れてしまうことも。日本特有の湿気が問題なのかもしれません。
軽い装飾であればまだ良いのですが、このようなしずく型のクリスタルだったりすると硬い上にそれなりに重いのでケガの原因になったり、床に当たって割れたりと危険です。

こうならないように拭き掃除のときに併せて確認していきます。
金具はいろいろな種類がありますが、意外と通販で買えたり、ホームセンターで買えたりします。
色や形などを既存のものと揃えることが理想ですが、そもそもかなり高いところにあるシャンデリアのパーツの違いが判る方はいませんので、近しいものであれば問題ありません。
以前に同じものを取り寄せようとして数千円もしたため、主人に相談の上、楽天市場等の安価なものにしました。
こういう柔軟性も主人の美徳のひとつですね。
拭き掃除
さて、メインの拭き掃除です。
シャンデリアは光を反射するようにクリスタルがカットされているので、汚れが付くと輝きが鈍ります。
家の照明のランプシェードなどでお分かりの方もいるかと思いますが、天井からぶら下がっているものというのはほこりが溜まります。また意外と油っぽい汚れが付くこともあるのでこまめに掃除することが一番望ましいです。
ただ水拭きをするだけだとほこりが残った水分にくっついてしまい、あまり綺麗になりません。
光の反射具合の問題なのか、シャンデリアのほこりはとても目立ちます。
そこでお掃除の基本、水拭きのあとの乾拭きも行います。
はじめはガラス窓用のマイクロファイバークロス等を使っていたのですが、いまは使っていません。
理由としては細かい金具に繊維が引っかかってしまって、ほつれができたり、弱っている金具を破損したりするためです。
そこで今使っているのは綿手袋です。

こういう何の変哲もない手袋です。滑り止めとかついてないタイプを使います。
水拭き
水で濡らして硬く絞った手袋で拭いていくのですが、そのときに中性洗剤やガラス用洗剤の希釈液を使うとより効果的です。あまりに高濃度だと手が荒れますので泡立たない程度の低濃度の希釈液を作って、それを手袋にしみ込ませて拭いていきます。
装飾パーツだけではなく、電球そのものにもほこりは付着するのでまとめて手袋で拭いていきます。
水拭きそのものは割とざっくり拭けていれば大丈夫です。最終的にどのくらい綺麗になるかは乾拭きによって決まるので、ここで時間を使いすぎると乾拭きをする体力と時間が無くなります。
ちなみにこのやり方、他の掃除でも役に立ちます。
- 窓や扉のカギ、ノブ周りの細かい部分の掃除
- 網戸掃除
- ケーブルなどの配線の汚れ、ほこり取り
- 細かい装飾のしてある椅子の掃除
- クリスタル、ガラス製のオーナメントの掃除
- 高級ブランデーの瓶の拭き上げ
- 車の運転席周りの掃除
手袋のおかげでとても作業性が高く、物を取り落とすこともありません。ぜひお家の掃除にもご活用ください。
乾拭き
この乾拭きをどのくらいしっかりやれるかで仕上がりの綺麗さが変わります。
またこの乾拭きをするときはシャンデリアを付けます。光があるとその分拭き残しや汚れが分かりやすいためです。
今度は乾いた手袋で乾拭きを行うのですが、どの指でもいいので1本だけ水で濡らしておきます。
私の場合は親指と人差し指で挟んで装飾部を拭くので中指を水拭き状態にしておきます。
こうすることで、乾拭きしている最中に見つけた汚れを手袋を替えずに拭けるのでとても便利です。


この拭き掃除はとても大変ですが、見るからに輝きが変わるのでなかなか達成感があります。
シャンデリア全体を綺麗に拭き上げするとその部屋が明るくなったかのような感じさえします。
掃除をしたことを知らなくてもかなり変わるようで、シャンデリア掃除をすると必ず主人は気づいてくださいます。
なお、専門の方々の清掃の方法は一度シャンデリアを下ろし、分解して各パーツごとに洗浄するらしいです。
ただの水拭きでもここまで綺麗になるので、もし今度依頼したときはビフォーアフターで写真を撮らせていただこうと思います。
危険なこと

このシャンデリアは拾ってきた写真のものですが、基本的にはこのくらいのサイズか、もう少し大きいものが主人の家にはあります。
そしてこのようなシャンデリアが設置してあるところは、基本的に天井が高い吹き抜けなどです。
正確な高さを測ったことはありませんが、180cmくらいある脚立に立っても一番高いところに手が届きません。
そのため、さらに高い長尺脚立を用意して作業します。もはや、ちょっとした高所作業です。
しかも周りに掴むようなものもないので、バランスを崩さないように慎重に作業します。もしシャンデリアに掴まろうものなら、おそらくシャンデリアも落下します。
修理費用や弁償費用がいくらかかるのか想像もしたくありません。そのため、この作業はどれだけやっても毎回ハラハラドキドキしながら行っています。
…怖いもの見たさで調べてみました。意外なことにAmazonでもシャンデリアって買えるんですね。
既製品でこの値段です。たしかデザインしてオーダーメイドしてたはずなので、もうよくわかりません。
まとめ
さて、いかがでしたでしょうか。
シャンデリアのお手入れはパーティーの予定前やお客様がいらっしゃる前には必ず行います。またそれに合わせてほかの調度品のお手入れも行っていくので、慎重かつ丁寧には行いますが時間をかけすぎてもいけません。
ですので、隙間時間をうまく使ってすこしずつでもお手入れしておくことで綺麗な状態を保つほうが結果的には早くお手入れが終わります。
シャンデリア掃除を経験したことで掃除における綿手袋の万能性に気づきました。シャンデリアがないご家庭でも綿手袋の活躍の場はあると思いますので使ってみて下さい。
ほかにもカーペット、銀の食器、燭台、クリスタルオーナメントなどの調度品のお手入れがあるので、それはまた次の機会にご紹介したいと思います。
コメント