いまの主人に仕えるようになって驚いたことの中でも上位に位置するのが、物事を決める早さでした。
常日頃からいろんな用事が舞い込んでくるので、即決できないと用事が片付かないのだと言います。
この記事を読むことで以下3つのことのヒントになれば幸いです。
- 決断力を高める練習法
- チャンスを掴む方法
- 直観力の鍛え方
決断力の身につけ方
さっそく本題です。
これは主人の例ですが、いくら主人と言えど若い頃から決断力があったわけではないようです。今の私のように日々色々迷っていたよ、とのこと。
では、どうやって決断力を高めていったのか聞いてみました。

まずどんな小さいことでもいいから、自分自身のことで把握できてないことを見つける。そしてそれに対する取り決めをする。

すみません、もう少し具体的に教えていただけませんか?

若い頃の友人が社宅に住んでいたんだ。そこでは家賃、修繕費、水道代、光熱費などの生活費が給与から天引きされていたんだよ。

その友人とは当時からよく交流しているから、状況も分かるのだけれど「給料」という点においては彼のほうがずっと高かったんだよ。でもいまの彼は決して裕福ではない。
なぜ彼が裕福になれなかったかはいろんな理由があるけれど、その中のひとつに『決断力』があると私は思うよ。

なるほど、決断力。

自分で物事を決める力というのは、自分自身をどれだけコントロールしているかということ。
例えば生活費でもなんでもいいから、それをすべて把握してその金額の多寡やそもそも必要なものかどうかを決める、ルールを作る、ということをするといいよ。

たしかに、いろんな本に似たようなことが書いてある記憶はあります。欲望に優先順位をつけると良いと。

彼の場合は、どんなものにどのくらい自分がお金を使っているか正確にわかっていなかったために、資産を作ることができなかった可能性がある。自分の中だけでもいいから取り決めをすることを続けていくと自分がどんな判断基準を持っているかが明確になるんだよ。

ルール作りが決断力を高めるための訓練ということでしょうか。

そう捉えてもいいかもしれないね。
何かを決めてこれはやる、これはやらない、と選ぶことが決断と言うと思うよ。これができるとチャンスが回ってきたときに掴みやすくなる。この能力はビジネスだけじゃなくいろんな状況で使える能力だよ。
なるほど…!チャンスは皆平等にある、掴むか掴まないかの差でしかない、と主人に言われたことがありますが、まさにこのこと。
直感と思考時間
次のステップについても聞いてみました。

よく即決されているように見えるのですが、訓練していくと決断するまでの時間も短くなるのですか?

半分くらいは直感かな。でも予め思考しているから、実際に何かを決めるときに即決しているように見えているのかもね。私は常に考えているよ。

常に考える…?

これも訓練になるのかもしれないけれど、ビジネスでも日常生活でも『これをやったら/やらなかったらどうなるだろうか』と考えている。そうすることでいろんなパターンが想定内になるから、その想定内に物事が進んだときに即決しているように見えているんだろうね。

ど。でも想定から外れていた場合はどうなるのでしょうか。

そのときは直感だね。ただ、直感で選んだとしてもそう悪い選択肢を選ぶことは少ないよ。あとから考えたらその選択が一番良かったということもある。
膨大な量の思考をしていると最善手が思い浮かぶ、というのは棋士の羽生さんも「直観力」という本で書いていたような気がします。
まとめ
人間だれしも最初から決断力があるわけではないのだと思って少し安心しました。
私も執事として働き始めてから様々な機会を与えてもらい、考える時間が増えました。そのため、日々の仕事そのものが決断力を上げるトレーニングになっているように思います。
逆に言えばよくいままでこんなにいろんなことを考えずに生きてこれたなと思うことも出てきました。
社会が悪い、教育が悪い、というのはよく耳にするフレーズではありますが、たしかにこの思考力を奪っている一因になっているようにも思います。
手厚い福祉や、団体行動を良しとして単独行動を悪いものとする教育など、従っていれば楽ができる環境に取り巻かれているためかもしれません。
自分の身の回りのこと、特にお金関係に関しては数字で見えるので把握しやすいかと思います。決断力が無いなと思う方は一度、その把握することをしてみてはいかがでしょうか。
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